マーケティングで最も重要なペルソナの設定方法

ペルソナとは何か?

ペルソナとは、あなたの製品やサービスにおける顧客の人物像です。

企業のマーケティング戦略において、ターゲットとなるユーザーを明確にすることは非常に重要です。しかし、ほとんどの企業では社内の共通認識が形成されず、ターゲット像がぼやけてしまうことが多く見受けられます。社内の意見をすべて取り入れた結果、どのユーザーのニーズも満たせない商品になってしまったという事例も数多く存在しています。

そこで、代表となる顧客イメージを社内で共有し、人物像への理解を深めることでマーケティング方針を統一する手法「ペルソナ」戦略について解説します。

ペルソナを描くことで、顧客の感情や理想をイメージすることができ、その人物が共感するポイントを把握することができるようになります。

的確な「ペルソナ」をつくるためには、客観的なデータが必要

客観的なデータその1

ターゲットとする顧客をセグメント化する

既存の顧客データや、調査データをもとに、今後の市場規模からあなたの商品・サービスとの親和性の高いデータを抽出しましょう。

客観的なデータその2

ユーザーアンケートの実施

セグメント化した顧客データの中から最低でも5人を選定し、アンケートを実施しましょう。

客観的なデータその3

共通点の洗い出し

アンケートの結果をまとめ、共通点を洗い出します。

  • 基本属性:性別・年齢・職業・年収・趣味・家族構成など
  • インターネットの利用状況
  • その他の情報(通勤・休日などの生活スタイルや、同業他社の好きなブランドなど)

ペルソナを設定してみよう

ペルソナの設定方法

性別

最も重要な項目です。男性か女性の判別でこの後大きく変わってきます。
よく男女問わずと記載する方がいますが、それでは明確な人物像は浮かび上がってはきません。

年齢

年齢だけでなく、生年月日まで決めてください。

血液型

血液型によって大まかな性格を分類します。A型なら気配り上手、B型ならマイペース、O型なら社交的、AB型なら合理的など。

学歴、職業

たとえば、○○高校を経て○○大学卒業後、○○株式会社へ入社。○○課に配属され、○○業務を担当など。
履歴書を書くぐらい詳細なデータが作成できればベストです。

年収

ターゲットとなる人物像の収入と支出を具体的に記載していきましょう。

年収:○○○万円
月収(手取り) : ○○万円
・住宅費 : ○万円
・食費 : ○万円
・光熱費 : ○円
・通信費 : ○円
・日用品 : ○円
・保険 : ○円
・子供の教育費 :○円
・交際費 : ○円
・貯蓄 : ○円
・その他雑費 : ○円

趣味

できるだけ具体的に設定してください。
例)『毎週土曜日の夕方にゴルフの打ちっぱなしで2時間練習すること。月に2回ほど会社の同僚と市内のゴルフコースを回っている。』

家族構成

たとえば独身なら家族構成や恋人の有無、既婚者なら奥さんのイメージや子どもの有無まで。できるだけ具体的に設定してください。

例)『30歳のときに、両親の薦めでお見合い結婚し、3年後に第一子で長男、翌年に第二子で長女を授かり四人家族に。現在長男は7歳で小学2年生。長女は6歳で小学1年生。市内の公立小学校に通っている。妻は看護師をしていたが妊娠後に退職し、現在は専業主婦。』

環境

  • 住居は賃貸か持ち家か、マンションか戸建てか?ターゲットの勤務時間、通勤時間、就寝時間、起床時間は?
  • ガラケーかスマホか?

などなど。ターゲットに関わる設定をどんどん付加していきます。

名前

最後に年齢や性別、性格に合致した名前をつけてください。

まとめ

お客様のイメージが具体的になってくると、『もし○○さんならこう思うだろう』『もし○○さんならこの金額だと購入にためらうだろうな…』など、今まで見えていなかった顧客の立場になって物事を捉えることができるようになります。その結果、お客様に共感されるコンテンツや商品を生み出すことができるのです。

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