商品を売るために必要なマーケティングの基本

競合がひしめく市場において、あなたのの商品(サービス)は世の中に必要とされているものでしょうか?
必要とされていると答えたあなた。なぜ必要とされているのか、その理由をきちんと説明できますか?
もしその理由を明確に答えることができないのなら、その商品(サービス)は売れない可能性が高いでしょう。では、商品を売るためにはどうすれば良いのでしょうか?
今回は、商品を売るために必要なマーケティングの基本について解説します。

マーケティングとは何か?

商品が売れるように、市場調査・商品開発・宣伝などの全過程にわたって行う企業活動の総称のこと。

マーケティングの本質

いくつも存在する施策の中から最も効率的なやり方に資源を集中投下し、顧客に選ばれることで継続的に売上や目的を達成できる仕組みを作り上げることです。

では、商品が売れるように行うそれぞれの活動内容についてもう少し詳しく見ていきましょう。

市場調査(マーケティングリサーチ)

売れる商品を開発するためには、顧客ニーズを把握する必要があります。
顧客ニーズを把握するために行われるのが、「市場調査(マーケティングリサーチ)」です。
いくつか市場調査(マーケティングリサーチ)の手法についてご紹介します。

1. パネル調査

同じ調査対象に対し,ある期間をおいて同じ質問を繰返し行う調査方法。継続的な調査結果から時間の経過とともにどのように変化するのかを認識することで、顧客ニーズや市場の変化を捉える際に有用なデータとなる。

[パネル調査の主な流れ]

  1. 調査期間と調査項目を設計
  2. 自社の顧客から対象者を選定し調査を実施
  3. データ集計・分析

2. アンケート調査

対象となる人物にアンケートに答えてもらうことで定量的なデータを抽出する方法。
回答者数が多ければ多いほど、そこから抽出される資料は精度の高いデータとなる。
インターネット経由のアンケートシステムを利用した調査なら比較的安価で実施することが可能。

[アンケート調査の主な流れ]

  1. アンケートシステムの選定
  2. 調査期間と調査項目を設計
  3. 自社で保有する顧客リストをもとにアンケート依頼メールを配信
  4. データ集計・分析

3. インタビュー調査

複数の既存顧客や商品モニターに取材を行うことで、顧客の本音を直接聞くことができるため、アンケート調査で得られない貴重な情報を得ることができる。

[インタビュー調査の主な流れ]

  1. 調査期間と調査項目を設計
  2. 自社の顧客から対象者を選定し協力を要請
  3. 対象者に取材を開始
  4. データ集計・分析

商品開発

販売する商品を企画する段階で行うマーケティング手法「3C分析」について解説します。

外部環境や競合の状況を分析することで自社を成功に導くために用いられます。
3C分析は自社が事業を行うビジネス環境を分析するためのプロセスで、主に3つに分類されます。
3C分析

「市場、顧客: Customer」市場や顧客ニーズを把握する

「競合: Competitor」市場や顧客ニーズに対し競合がどのように対応しているかを知る

「自社: Company」市場や顧客ニーズ、競合を分析することで自社が成功する要因を見いだす

3C分析の市場分析で重要なことは、市場や顧客ニーズの「変化」です。「変化」に着目すことで、自社のビジネスに対する影響度合いを図ります。次に市場や顧客ニーズに対し競合がどのくらい存在し、どのように対応しているかを知り、競合に勝っている点、劣っている点を洗い出していきます。

広告・宣伝

広告
広告とは、広告主を明らかにし有料で人を介さずに、アイデア、製品、サービスを提示、あるいは勧めるものです。
一般的にはテレビ、ラジオ、新聞・雑誌、インターネットなどを利用し、お金を払って各媒体に自社の広告を提示する方法が主流です。
宣伝
宣伝とは、製品やサービスを多くの人に理解・共鳴させるために広く情報を伝えることです。したがって宣伝の中の1つの手段が広告ということになります。

広告の種類

広告は大きく分けると3種類に分けられます。
1つはマス広告、2つ目はSP広告、3つ目はインターネット広告です。

マス広告

一般の人が馴染みのあるテレビ広告(テレビCM)、ラジオ広告(ラジオCM)、新聞広告、雑誌広告の4つに分かれます。
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌の4つはマスメディアと呼ばれ、中でもテレビCMは現在も総広告費のトップに君臨しています。

SP広告

SP広告のSPは、sales promotion(セールスプロモーション)の略で、屋外広告などマスメディア以外の方法による広告のことをいいます。

SP広告は大別すると次の三つに分類されます

  1. ダイレクト・アド DM(ダイレクト・メール)広告、電話・電報による広告、新聞折込広告、戸別配布広告などのように家庭や職場において働きかける広告。
  2. ポジション・アド 屋外広告、交通広告、映画広告、浴場広告、街頭配布広告など戸外で働きかける広告。
  3. POP広告 消費者が商品を手に入れるスーパーマーケット、百貨店、小売店などに掲出される各種広告。

インターネット広告

インターネット広告とは、インターネット上のウェブサイトやEメールなどに掲載される広告の総称で、画像やテキストから広告主のサイトへリンクし、クリック一つで誘導できるのが特徴です。
ウェブページ上に掲載されるものをバナー広告、Eメールに掲載されるものをメール広告、検索エンジンの検索結果画面に表示されるものを検索エンジン広告と呼びます。

主なインターネット広告

リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジン(Yahoo!やGoogleなど)でユーザーがあるキーワードで検索した時に、その検索結果に連動して表示される広告。主にリスティング広告が掲載される媒体は、Yahoo!JAPANの「Yahoo!プロモーション広告」とGoogleの「GoogleAdWords」の2つです。
ディスプレイネットワーク
広告枠を募集しているブログやサイト内に画像や動画などを出稿するバナー広告のこと。
出稿する媒体としてはGoogle ディスプレイネットワーク(GDN)やYahoo! ディスプレイネットワーク(YDN)、MicroAd Bladeに代表されるDSPなどがある。
SNS広告
FacebookやTwitter、Instagramといったソーシャル・ネットワーキング・サービス上のタイムラインに表示される広告のこと。通常の投稿と一緒に広告が表示され、自然とユーザーの目に止まることや、ターゲットを詳細に設定できることが特徴。

まとめ

商品を売るためには、市場調査から商品開発、宣伝に至るすべてのプロセスが重要であることが認識でききたと思います。
潜在顧客(将来的に顧客になる可能性があるひと)に対し、自社の商品をどうアピールするのが良いのか?顕在顧客(すでに顧客になっているひと)に対し継続して利用してもらうにはどうすれば良いのか?を考えることがマーケティング戦略となるのです。

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